- さんご
- I
さんご【三五】(1)(三と五の積から)一五のこと。 (ア)十五夜。 (イ)一五歳。
「明けて~の春秋を/浄瑠璃・孕常盤」(ウ)(揚げ代が一五匁であったことから)囲い女郎。 「~に義理をはりま潟/浄瑠璃・傾城酒呑童子」
(2)〔長さが三尺五寸あることから〕琵琶(ビワ)の異名。(3)あちらに三つこちらに五つとかたまってあること。「江に臨む楼台~/思草(信綱)」
(4)「三皇五帝」の略。~の十八〔三と五の積を一八と誤るところから〕計算のあわないこと。 計画や予想が外れること。 三五の二十五。II「何ほど利発才覚にしても若き人には~, ばらりと違ふ事数々なり/浮世草子・胸算用 1」
さんご【参伍】いりまじること。 まぜ合わせること。IIIさんご【珊瑚】(1)花虫綱八放サンゴ亜綱サンゴ科の腔腸動物の総称。 シロサンゴ・アカサンゴ・モモイロサンゴなどがある。 深さ100~300メートルの海底に多数のサンゴ虫(ポリプ)が集まって高さ50センチメートルほどの樹枝状の群体をつくり, 個体が死ぬとその骨格だけが残る。 この骨格を加工して装飾品を作る。 古来, 七宝の一に数えられる。 暖流域に広く分布。 六放サンゴ類の石サンゴ類や, ヒドロ虫類のギサンゴ類を含めていうこともある。(2)一般に, サンゴ虫の群体の骨格。IVさんご【産後】出産のあと。⇔ 産前「~の肥立(ヒダ)ち」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.